ローマ帝国の時代からルネッサンス期，そして現代に至るまで，イタリアは偉大な功績を残し，世界中の文化に多大な影響を与えてきました。こうした豊かな歴史を背景に，今日世界中に住むイタリア系の人々は，イタリア人としての自分のルーツを深く誇りに思っています。イタリアをルーツとする人々の数は世界中で 6,000万人から1億4,000万人にのぼり，世界で最も人口の多い民族グループの一つとなっています。皆さんにイタリア人の先祖がいたとしてもおかしくはないのです。
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イタリアの記録の探求
ファミリーサーチの無料アーカイブを利用すれば，簡単に自分のイタリア人の先祖の名前を見つけることができます。ファミリーサーチには，世界最大のイタリアの系図記録（画像と索引）のコレクションがあり，その規模は毎年数百万単位で増え続けています。ファミリーサーチはイタリア全土にある公文書館と連携して，1億5,000万枚以上の歴史的な系図記録の画像をデジタルで保存し，オンラインで自由にアクセスできるようにしています。保存されている記録には，現在5億人以上の名前が含まれており，皆さんの先祖の名前もその中に収められている可能性があります。
デジタル画像の作成後，索引化が済むと，ファミリーサーチのウェブサイト上の様々な場所でこれらの記録を利用できるようになります。イタリアの記録を調べる際は，ファミリーサーチのイタリアの探求ページから始めてみましょう。この便利な参照ページで，イタリアの全収集記録に関する情報や学習支援資料を簡単に見つけることができます。皆さんがファミリーサーチで利用することのできる，膨大なイタリア系図記録の広範囲にわたる目録を見つけるために，索引化された歴史記録，画像のみの歴史記録，カタログ資料を詳しく調べてみてください。
イタリアが最初に国勢調査や徴兵記録，住民登録を記録し始めたのがいつかを御存じですか。先祖を探すのに役立つと思われる記録は数種類存在していますが，それぞれの記録には歴史的な始まりがあります。例えば，イタリア人の先祖の出生記録や死亡記録を見つけることで，イタリアの家族歴史について分からなかった多くのことを知る助けになると思いますが，イタリアでは1500年代からこのような種類の記録を見つけることができます。年表「イタリアが歴史記録を付け始めたのはいつ？」を確認して，先祖を探す際に使用できる記録についてヒントを得てください。住民登録と教会記録は，1800年代初めから1940年代までの記録にアクセスできるため，探求に取りかかるのにはいちばん適しているかもしれません。
イタリアの文化と移住
今日イタリアには，約5,000万のイタリアにルーツを持つ人々が暮らしており，世界中でイタリアにルーツを持っていると主張できる人々の数は，1億4,000万人にものぼります。1皆さんがヨーロッパ，南アフリカ，またはオーストラリアに住んでいるかどうかは問題ではありません。「スパゲッティ」を「パスタ」と呼んでいたり，アンドレア・ボチェッリとエンリコ・カルーソーを頻繁に聴いていたり，手を縛ったら喋れなくなるという冗談を友達から聞いたことがあるとすれば，皆さんの周りには恐らく，イタリアの家族の伝統が生き生きと深く根付いているたくさんのイタリア人がいるのでしょう。自分のイタリアの先祖についてよく分からなかったとしても，どこにいようと，皆さんには良い仲間がいます。皆さんが行く場所にはほとんどどこにでもイタリアの伝統を持つ人々がいるのです。
なぜ，イタリアの文化やイタリアの人々は，このように世界中に広がっているのでしょうか。イタリアには主要な移民の波が何度か訪れていましたが，その最大の波は19世紀と20世紀に訪れました。この初期の移住者の中に皆さんの先祖が入っているなら，恐らく皆さんの先祖はより良い仕事と，より良い生活を求めて新しい国に移住したか，あるいは激動の時代に政治的な圧力から逃れるために外国へ渡ったのでしょう。この年表には，この大移住を促進したり，遅らせたりした幾つかのおもな要因が載っています。
イタリアから出入国した理由が何であれ，イタリア移民は時代を問わず，イタリア料理やファッション，音楽という豊かな伝統と，人生への情熱を多くの国にもたらし，子孫が辿ることのできる系図という足跡を残してきました。
- イタリア人の先祖について親族に話を聞き，何を学べるかを見てみましょう。
- 無料のファミリーサーチ・ファミリーツリーを使って記録を残し，写真，文書，思い出なども含め，自分が学んでいることを共有してください。
- ファミリーサーチのイタリアページをお気に入りに追加して，イタリアの記録から先祖を探し，重要なイタリア語の単語を学び，イタリア語の筆跡を読む方法を学びましょう。
- ファミリーサーチは年間を通じてイタリアの歴史記録を頻繁に追加しているため，度々ウェブサイトを訪問してください。
脚注：
- “Italians,” Wikipedia, last modified August 4, 2018, https://ja.wikipedia.org/wiki/イタリア人.
その他の出典：
- Trafford R. Cole.Italian Genealogical Records: How to Use Italian Civil, Ecclesiastical, and Other Records in Family History Research (Salt Lake City: Ancestry Incorporated, 1995).
