世界各地の祝日について学びましょう

世界中で様々な祝日を祝う人々が手を取り合う
この画像は,Adobe StockからAIが生成した画像です。

祝日やお祝い事は、家族と集まり一生の思い出を作る最適な機会であり、世界中の家族が一緒に数多くの伝統を大切に守っています。ここでは、ちょっと珍しい世界の伝統的な祝日を、幾つかご紹介します。


1.フィンランドのクリスマス — 思いをはせる時

フィンランドではクリスマスイブに、家族の大切な人々の墓の隣りに、明かりを灯した一本のろうそくを雪の中に立てます。ろうそくは復活の象徴であり、先祖がよみ返ることを思い出させてくれます。フィンランドのクリスマスは、そのような家族を中心とした祝日です。それは思いをはせ、平安なひとときです。

クリスマスの時期にフィンランドの墓地に立てられたろうそく

2.ディワリ・光の祭典 — 悪に対する善の勝利

ディワリ・光の祭典は、世界中のヒンズー教徒、シーク教徒、ジャイナ教徒が、秋に祝う 5 日間の祭りです。この祭りは世界中で祝われていますが、それを催す地域や宗教によって、意味や重要性が異なります。

ディワリを追放されたラーマ卿の帰還を祝う人々がいます。また、富と繁栄の女神ラクシュミーの祝日であると考える人々もいれば、悪魔の王バリに対するヴィシュヌ卿の勝利を祝う人々もいます。

様々な違いはあるものの、この祝日に共通する象徴が一つあります。それは、ディワリが悪に対する善の勝利と、闇に対する光の勝利の象徴だという点です。家族は土器のランプやオイルランプを使って家を照らしたり、出入り口や祭壇の正面に、米や小麦粉を使い複雑な文様を描いたりして祝います。

爆竹でディワリを祝う家族

3.イード・アル=フィトル — 30 日間の断食の終わり

「断食終了の祭り」を意味するイード・アル=フィトルは、世界中のイスラム教徒が祝う、3 日間の祭典です。イード・アル=フィトルでは、イスラム教徒たちが夜明けから日没までの 30 日間の断食であるラマダンの終わりを祝います。

イード・アル=フィトルの初日、コミュニティで集まって祈りをささげ、説教を聴きます。この集会が終わると家族や友人が一緒に集まり、1 か月ぶりに日中に朝食を食べます。人々は子供たちに贈り物をしたり、慈善団体に寄付をしたり、家族を訪ねたり、先祖を敬って墓地を訪れたりします。

イード・アル=フィトルの期間に食事を摂る家族

4.フェスタジュニーナ ― 夏の豊穣

フェスタジュニーナは、夏季の終わりと収穫期の始まりを記念して、6 月 24 日にブラジルで祝われます。もともとはカトリックの祝日として始まり、3 人のカトリックの聖人、すなわち聖アントニオ、聖ヨハネ、聖ペテロをお祝いします。

フェスタジュニーナを祝う家族は、収穫のときによく着用する田舎の服をまとい、家の前の通りでたき火を焚きます。6 月は寒い月なので、焚き火は地域の人々が集まるための暖かい場所を提供するのに役立ちます。ブラジルでは、ほとんどのトウモロコシが 6 月に収穫されます。その収穫のため、フェスタジュニーナではトウモロコシでできた食物が、たくさん食べられています。

フェスタジュニーナの伝統衣装を着て踊る夫婦

5.マースレニツァ — 厳しい冬の終わり

マースレニツァはスラブの祝日で、3 月の四旬節の直前に催されます。パンケーキ週間とも呼ばれるマースレニツァは一週間続く祝日です。この時期、ロシアの人々は甘いものから風味豊かなものまで、様々なトッピングで覆われた薄焼きのパンケーキ、ブリヌイを食べます。ブリヌイは丸い形と温かさで太陽を表現し、冬の終わりを告げています。

マースレニツァの週には雪合戦をしたり、家族で集まったり、地域の行事に参加します。週末には、冬の季節を表す藁人形「レディ・マースレニツァ」を燃やすのが伝統です。

マースレニツァでパンケーキを味わう 3 人の女性

6.聖ニコラス・イブ — シンタクラースの誕生日

12 月 5 日の聖ニコラスの日の前日、オランダの子供たちはシンタクラースがスペインからはるばるオランダに、おもちゃを届けに来ると聞かされます。シンタクラースは港で蒸気船を降り、白馬に乗って町を通り抜けるという言い伝えがあります。

ピートと呼ばれる助手たちがシンタクラースを手伝って、良い子にしていた子供たちにプレゼントを配ります。それとは対照的に、いたずらっ子はスペインに連れて行かれ、親切にすることを 1 年間学ばされると言われています。

聖ニコラス・イブとクリスマスは、オランダでは別の祝日です。Eerste Kerstdag(イエスタ・ケアストダーハ)として知られるクリスマスの日は、家族を中心としたより敬虔な祝日で、家族で食事をとり、教会で礼拝し、クリスマスの物語に耳を傾けたりして祝います。

伝統的なシンタクラースに扮した男性

7.トゥ・ビシュバット — 母なる自然を祝う

トゥ・ビシュバットはシュバット月(ユダヤ暦による 1 月または 2 月)の 15 日に、ユダヤ人たちが祝う伝統的なお祭りです。その目的は、雨季の終わりを祝い、地球を大切にし、養う責任があることを強調することにあります。人々は木々を植え、果物を食べ、地球の美しさと雄大さを祝います。

苗木を植える二人の男性

8.清明節 — 過去を尊び未来を祝う

中国の清明節とは、家族が先祖を敬い、春の始まりを祝う時です。この祝日は「墓掃除の日」とも呼ばれ、文字どおり訳せば「純粋な輝き」という意味です。通常は 4 月 4 日から 6 日の間に開催されます。

名称が示すように清明祭は、家族で先祖の墓を訪れ、掃除したり、修復したりして、先祖に敬虔な気持ちを示す時期です。墓前に花輪を飾り、食物の供え物を置くこともあります。

清明節はまた、再生と春の始まりを祝う日でもあります。清明節の間、人々はよく凧を揚げたり、色とりどりのランタン(提灯)を飛ばし、スポーツに参加し、あるいは単に外に出て春の新たな緑の木々や花々を楽しんだりします。

清明節で先祖の墓を飾る女性

あなたは今年どんな祝日を祝いますか

わたしたちが祝う祝日や伝統は、家族と文化を結びつける重要な要素です。あなたの家族で祝う世界中の祝日には、どのようなものがありますか。あなたの家族には、どのような独自の伝統がありますか。

ファミリーサーチ・思い出アプリは、家族の伝統を祝うとき、それを記録しておくのに役立ちます。世界各地の祝日に行われる家族の伝統を記録して、過去・現在・未来にわたる家族のきずなを深めましよう。

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Laurie Bradshaw
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