美しく,青々とした緑の風景の中でニュージーランド旅行の冒険をするのを夢見たことがありますか。皆さんは『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の熱狂的なファンで,映画が撮影された場所を見たいと思っているかもしれません。太平洋のこれらの島々出身の先祖がいて,そこにある文化や受け継ぎについてさらに学びたいと思っている人がいるかもしれません。理由が何であれ,ニュージーランドは美しさと霊感を受けるすばらしい目的地です。
ニュージーランドへの旅
ニュージーランドは太平洋に浮かぶ島国です。2つの主要な島と,600近くの小さな島で構成されています。この国はオーストラリアの南東約1,500キロ(932マイル)に位置します。ニュージーランドは南半球にあるため,12月,1月,2月が夏,6月,7月,8月が冬となります。
ニュージーランド旅行が最も混雑するのは,12月から2月です。観光客は飛行機か船で訪れることができます。ニュージーランドに到着したら,すばらしい歴史的な観光地や人気のスポットを巡りたいと思うでしょう。レンタカーやキャンピングカーを借りたり,バスに乗ったり,自転車に乗ったりすることもできます!ほかの島を訪れようと決めたら,フェリーや水上タクシーに乗ることができます。
ハイキングは旅行手段とは思わないかもしれませんが,ニュージーランドでは旅行手段なのです。ニュージーランド南島に位置するフィヨルドランド国立公園は,世界のウォーキングの中心地として知られています。ハイカーは島では「トランパー〔注-徒歩旅行をする人〕」として知られています。最も人気のあるコースの一つがミルフォード・トラックです。全長33マイル(53キロ)で,「世界でいちばん美しい散歩道」と呼ばれています。
しかし,ウォーキングは必ずしも楽しいだけの娯楽ではありませんでした。ニュージーランドの先祖は,20世紀初頭まで歩いたり馬に乗ったりしていたようです。最初の自動車は1898年に島に輸入されました。

人気のアトラクション
湾岸とビーチ
太陽と海が好きな人にとって,プアー・ナイツ諸島とベイ・オブ・アイランズは,ニュージーランド旅行で最も人気のある場所のリストに入っています!プアー・ナイツ諸島には,世界有数のダイビング・スポットがあります。ここでは無数の多様な魚や水中植物を見ることができます。ダイビングが苦手なら,美しい海でシュノーケルをしたり,パドルボートを漕いだりすることもできます。

美しいビーチとゴージャスな景色を眺めながら,ベイ・オブ・アイランズを見渡すことができます。この亜熱帯地域には,144の小さな島々があります。観光客は延々と続く白い砂浜と,ペンギン,カジキ,クジラ,イルカなど海洋の楽しみを満喫できます!
あなたの先祖も同じ浜辺を歩いたでしょうか。恐らく,観光目的ではなく,薬用目的で訪れたのでしょう。良い潮風と冷たい海水の衝撃が病人に健康と力を与えると信じられていたのです。

ワイポウア森林保護区
幻想的なワイポウア森林保護区は,北島の必見スポットです。そこには愛されているカウリの木があります。ワイポウア森林保護区のカウリの木は,ニュージーランドのマオリ族にとって神聖な木です。彼らは,カウリの木の祖先から生命が誕生したと信じています。この大切な木は,森と人々の健康と幸福をも象徴しています。マオリ族の文化,伝説,歌についてもっと知りたい方は,Footprints Waipouaのツアーに参加できます。
ワイポウア森林保護区には,タネ・マフタとテ・マトゥア・ナヘレがあります。タネ・マフタは,国内最大のカウリの木です。「森の神」と呼ばれることもあり,高さは約59フィート(18メートル)です。ワイポウア森林保護区のもう一つの銘木,テ・マトゥア・ナヘレは「森の父」として知られています。テ・マトゥア・ナヘレは2,000年以上前のものと推定されています。
ホビトン・ムービー・セット
現在ニュージーランドで最も人気のあるアトラクションの一つは,ホビトン〔注-ホビット村〕TMです。エルフもドワーフも人間も,ホビット庄とその世界に足を踏み入れることができます。『ホビット』3部作の撮影後,44個のホビットの穴™が映画で見たように完全な状態で残されました。グリーン・ドラゴン・イン,水車小屋の見学や,ホビトンTM Southfarthing(「南四が一の庄」)TM 丘のドリンクを楽しむことができます。
フンデルトヴァッサーのトイレ
あなたの街が,すばらしい公衆トイレで知られていることを想像してみてください。フンデルトヴァッサーのトイレはカワカワのギリーズ・ストリート60番地にあります。フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが設計・制作したこれらの公共施設は,国際的な芸術作品と見なされています。このコルクのようなユニークな構造物は,古いボトルやレンガなど,この地域でリサイクルされた材料で作られています。トイレの建物には,中央に本物の木と,自然植物の屋根があります。大半の人は写真を撮るためだけにトイレを訪れますが,施設は「利用」のために開放されています。
歴史的アトラクション
ケリケリ・ミッション・ステーション
ケリケリ・ミッション・ステーションにはニュージーランドで最も古い建物があります。このミッション・ステーションは,マオリ族がヨーロッパ人に定住するよう勧めた最初の場所の一つでした。先祖がこの地に住んでいたのなら,ぜひニュージーランド旅行プランに加えてください。

そこには,ケンプ・ハウス,ストーン・ストア,セント・ジェームズ教会といった3つの重要な建物があります。ケンプ・ハウス(1821-1822年建設)は,ニュージーランドで最も古いヨーロッパ建築で,現在も現存しています。しかし,古い家の見学にはガイドツアーに参加する必要があります。
ストーン・ストア(1832-1836年建設)は,もともと宣教協会の貯蔵庫でしたが,1870年代に雑貨店に改装されました。家族全員が楽しめる場所です。
最後に,ステンドグラスの窓,高い先端,小さな共同墓地がある趣のあるセント・ジェームズ・アングリカン教会(1878年建設)は,家族歴史研究家にとって完璧な場所です。ケンプ一族の多くは,セント・ジェームズ教会の共同墓地に埋葬されています。

ワイタンギ・トリティ・グラウンド
ワイタンギ・トリティ・グラウンドもニュージーランドの注目すべき史跡です。ここで1840年2月6日に,マオリ族のおよそ40人の首長が英国君主との条約に署名しました。
今日,ワイタンギ・トリティ・グラウンドには,タオンガ(宝)がたくさん詰まった博物館があります。観光客は,条約文書の複製を見たり,巨大なマオリ族の戦闘用カヌーを見たり触ったり,ギフトショップや彫刻のスタジオを楽しむことができます。
あなたのニュージーランドの先祖はワイタンギ条約に署名しましたか。署名者の名前と場所別のリストをご覧ください!
マネア
キアオラ!これはマオリ族の伝統的な歓迎の言葉です。「生命を得る」,「健康でいる」,または「健康」という意味であり,出会う人々に生命の本質を願うものです。
マオリ族とは,西暦1200年から1300年にかけてニュージーランドにやってきたポリネシアの先住民族のことです。彼らはポリネシアの故郷ハワイキからやってきました。マネアを訪れれば,マオリ族の伝統に触れ,その歴史を学ぶことができます。ここではツアーに参加し,ニュージーランドを最初に発見したポリネシアの探検家,クペの足跡をたどることができます。ホキアンガ港の海岸に位置し,アート,パフォーマンス,映画を通してマオリ族の文化と伝統について学ぶことができます。
ダニーデン市とスコットランド人
スコットランド人が初めてニュージーランドに到着したのは,キャプテン・クックの船の一つであるエンデバー号で,1769年のことでした。1840年から1900年の間に,スコットランドからの移民が増えてきました。スコットランドの長老派自由教会のために,ダニーデン(ゲール語でエディンバラの意)での入植が1848年に成立されました。

エンデバー号のリーダーには,ジョン・マクグラシャン,トーマス・バーンズ牧師,ウィリアム・カーギル大尉らがいました。その後200年以上にわたって,貧困から逃れようとする多くのスコットランド人がニュージーランドに引き寄せられました。
1988年,Otago Scottish Heritage Council (「オタゴ・スコットランド遺産協議会」)は,ヴィルマ・ネルソンがデザインしたダニーデン・タータンを正式に採用しました。タータンには,最初の2隻の船を表す細くて白いしま模様,船が渡った海を表す青いしま模様,新しい牧草地を表す緑の背景,育てた作物を表す金色,祖国に残された血縁を表す赤色,そして愛する人を失った悲しみを表す黒色が描かれています。
スコットランドの影響は今日でもニュージーランドで見られ,イベントやお祝いが一年中楽しまれています。パイプバンド,ハイランドゲームズ,そして唯一無二のダニーデン・ハギス・セレモニーは,ニュージーランド人がスコットランドの伝統を祝う方法のほんの一例に過ぎません。
系図と家族歴史のための記録保管所
島にいる間に幾つかの場所でニュージーランドの先祖を調べることができます。国立公文書館,地元の記録保管所,図書館,ファミリーサーチセンターがあります。それぞれ移民またはマオリ族のルーツをたどるのに役立つ独自の所蔵品があります。
ニュージーランド国立公文書館
ニュージーランド国立公文書館は,オークランド,ウェリントン,クライストチャーチ,ダニーデンの4か所にあります。これらの施設は,1840年ごろから,合わせて600万件以上の記録を保有しています。保有する記録には,以下の種類の記録が含まれますが,これらに限定されません。

- 移民・市民権ファイル
- 離婚記録,破産ファイル,検認された遺言などの裁判所記録
- Māori Land Courts and Boards(「マオリ土地裁判所と裁判員」)の記録,議事録,譲渡および押収ファイル
- 検視官による死因究明のための審問
- 不動産登記,国有地管理,初期の測量計画
- 学校アーカイブ
- 健康と福祉の記録
- 警察と刑務所の記録
- 鉱業記録
4つの保管場所にはそれぞれ,その場所ならではの特別なコレクションも所蔵しています。ニュージーランド国立公文書館は,出生,結婚,死亡,船舶目録,国勢調査,新聞などの記録は所蔵していません。
そのほかの保管場所
家系図を記入するのに必要な重要な記録については,ファミリーサーチのニュージーランドの収集記録やニュージーランド政府のウェブサイトが正しい方向に導いてくれます。出生,結婚,死亡,そして軍隊の記録もウェブサイトから注文できます。
国立図書館とファミリーサーチセンター

ファミリーサーチセンターは,提携図書館よりもアクセスしやすいです。通常,ファミリーサーチセンターは末日聖徒イエス・キリスト教会のワードまたはステークの建物にあります。ニュージーランドのファミリーサーチセンターと提携先の地図は,ファミリーサーチでご覧いただけます。
ニュージーランドには,ウェリントン,オークランド,クライストチャーチの3つの国立図書館があります。ここで先祖に関する新聞記事,古い日記,そのほかの出版物が見つかるかもしれません。国立図書館のウェブサイトでは,ニュージーランドの先祖を調査するための包括的なガイドを提供しています。
国立図書館は,それぞれファミリーサーチの公式提携図書館です。つまり,自宅では閲覧できない記録もここで閲覧できるのです。また,どんな質問にも答えてくれる親切なスタッフもいます。
ニュージーランドの旅のストーリーを残そう
ニュージーランドを旅行したことがある方も,先祖がニュージーランドで体験したストーリーを保存しようとしている方も,ファミリーサーチ・メモリーズを使えば,これらのストーリーをすべて記録することができます。写真や音声を入れたり,文書をアップロードしたりすることで,読む人だれもが思い出を生き生きと蘇らせることができます。
ニュージーランドの伝統についてもっと知る
ファミリーサーチでは,あなたとあなたの家族をつなぐことを大切にしており,楽しい発見体験や家族歴史サービスを無料で提供しています。それはなぜでしょうか。わたしたちは家族を大切にし,世代をつなぐことは,現在そして永遠にわたってわたしたちの生活を向上させることができると信じているからです。ファミリーサーチは,非営利組織であり,末日聖徒イエス・キリスト教会によって運営されています。わたしたちについてもっと知りたい方は,こちらをクリックしてください。