遺伝子系譜に関してよくある質問
DNAについてさらに学んでいくと、馴染みのない用語を目にしたり、質問が浮かんだりするかもしれません。馴染みのない用語についてさらに学んで、以下のようなよくある質問への答えを見つけてください。
よくある質問
DNA関連用語
混合:「民族的起源」参照。
常染色体:細胞核内にある22対の非性染色体。
atDNA(常染色体DNA):22対の非性染色体を利用した遺伝子系譜探求に用いられるDNAの一種。
塩基対:相対するDNA鎖にある二つの相補的塩基。「ヌクレオチド」参照。
センチモルガン(cM):DNA断片間の距離を測る単位。一般的に、個人同士が共有するcM数値が高いほど、双方の遺伝的「関係」も強い。cM表を共有するDNAは、各個人のcM値に基づいて可能性ある家族関係を特定するうえで非常に役立つ。
染色体:細胞核内にあるDNAの鎖で、遺伝子情報を持っている。
染色体ブラウザ:遺伝子検査会社数社が提供する機能の一つ。視覚化された染色体マップ上で断片マッチングを見ることができる。
染色体マッピング:個人のDNA断片によって先祖を特定するプロセス。
DNA(デオキシリボ核酸):各個人の生物学的特徴を定義するための遺伝子コード。
DNAプロジェクト:DNAまたは姓に基いて、生物学上の結びつきがあるとされる人々のグループ。DNAプロジェクトの管理者は専門知識を有し、グループのメンバーのDNA検査結果から系統立った分類を行う。
同族結婚:限定された特定の社会集団(部族、コミュニティー、民族といった集団)内で行われる結婚。同族集団の範囲内におけるDNAの利用はより困難な作業となる。
民族推定値:あなたのDNAと比較対照DNAサンプルと比較して様々な民族から受け継いでいるDNAのおよその数値。DNA検査企業の民族推定の報告方法はそれぞれ異なっている。
遺伝子系譜:DNA検査の結果を用いて系譜関係を構築または確認する。
遺伝子系譜に関する標準:系図学者とそのほかの人々に向けたガイドラインとして定められている、DNAの使用に関する倫理基準および利用標準。http://www.geneticgenealogystandards.com/を参照してください。
ハプログループ:類似したハプロタイプ(訳注—haploid genotype〔半数体の遺伝子型〕の略。単倍型とも訳される)のグループで、単一の、よく知られている突然変異によって特定される共通の先祖を持つ。
ハプログループプロジェクト:共通のハプログループを持つ人々によって構成されるプロジェクト。
ハプロタイプ:遺伝子サインとしても知られるアレル(対立遺伝子)を共に受け継いでいるグループ。
IBD(同祖遺伝子):DNA断片を共通の先祖から受け継いでいるという事実から親族関係にある二人に、同一(ごく珍しい突然変異または検査ミスを除く)のDNA断片が認められるもの。
IBS(状態同一性):二人のゲノムのある領域において、報告されているアレル全体の少なくとも一つ(突然変異または検査ミスの可能性も織り込んで)のアレルが一致している。
ISOGGウィキ:遺伝子系譜学国際協会によって構築され管理されている参考文献ウィキ。https\://isogg.org/wiki参照。
合致:同じDNA断片を持っていることをDNA検査会社によって特定された個人。
ミトコンドリア:細胞質内に存在するミトコンドリア。細胞のエネルギー源となる。
MRCA(最も近い共通先祖):二人に共通する最も近い先祖(または先祖夫婦)。
mtDNA(ミトコンドリアDNA):細胞のミトコンドリアに関連するDNAで、母親から子供へと受け継がれる。
突然変異:ヒトのDNA内で起こる変異。
NPE(非父系事実):書面記録による探求を通して特定された親が実の親ではないと判明すること。
核DNA:細胞核内にあるDNA。22対の常染色体と性染色体を合わせて23対の染色体から成る。
ヌクレオチド:DNA分子を構成する基本物質。アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)といった4種のヌクレオチドが知られている。
書面記録探求:国勢調査、検認された遺言書、出生および死亡記録といった、従来の記録探究による系図構築。
フェイジング:両親それぞれから受け継いだアレルデータを見つけ出すプロセス。
苗字プロジェクト:受け継いだ苗字によって、その人の系譜上の起源を探求するプロジェクト。
三角法ツリー三人(またはそれ以上)が独自に探究した書面記録を共有し、共通の先祖からDNA を受け継いでいることを示すことで、家系関係を構築するプロセス。
xDNA:二種類の性染色体のうちの一つ。女性は二つのx染色体を有する。x染色体の遺伝パターンは独特で、父親から息子へは受け継がれない。
yDNA:二種類の性染色体のうちの一つ。男性は一つのy染色体を有する。yDNAは、父親から息子へと受け継がれる。