皆さんの家族歴史の召しは:単純明快

デニス・ブリムホール

少年の頃,母が「それは単純明快よ!」と言っていたのを懐かしく思い出します。

思い返してみると,母はそう言うことによって,わたしの少年時代を簡素で可能性に満ちたものにしようとしていたのではないかと思います。 母は幾つかの手順を抜いて簡素化し,彼女の方針に沿ってわたしが手伝いや割り当てを行えるように創意工夫したのでしょう。 それは理にかなった助言でした。 非常に複雑な生活をしていると,物事が複雑すぎることを感じやすいものです。

家族歴史の召しについても同じように,複雑すぎると感じるかもしれません。 たくさんのメッセージが送られてきて,その多くは家族歴史部からでしょうが,「結局何をしてほしいんだろう。 もっと単純にできませんか」と皆さんに言わしめるものもあるでしょう。

複雑な世界にあって単純な答えを見つけるには,七十人の故ヒュー・ピノック長老が述べた言葉を思い起こすとよいかもしれません。彼はこう言いました。「人生にあってはあらゆるものが興味深いが,重要なものはごく僅かである。」

家族歴史相談員の召しの中で重要なのは,会員が先祖の救いを実現できるよう助けることです。これはおもに,神殿の救いの儀式を提供することです。 もちろん,家族歴史活動には他の興味深い要素がたくさんあります。しかし,大事なことは会員が先祖を見つけ,その人々をファミリーツリーに載せ(そうすることで神殿の儀式が可能となります),その名前を提出したり,共有したりして神殿の祝福が受けられるようにすることです。

各地でファイヤサイドを行ったり,会員と話したりするとき,しばしば新米の家族歴史相談員から「わたしの務めは何でしょうか」という質問を受けます。 これは新米の相談員ばかりでなく,熟練した相談員にとってもごく自然な問いです。 それで,よくわたしは「単純明快ですよ」と答えます。 では単純明快とはどういうことでしょうか。

わたし流の解釈ではこういうことです:

  1. ファミリーサーチのウェブサイトや小冊子『わたしの家族』を使って,複数の自分の先祖かつ(または)その子孫を探し出し,神殿の祝福が受けられるようその名前を提出する。
  2. 神殿に行くか,その名前を他の人と共有して,彼らにその名前を神殿に持参してもらう。
  3. 他の人が同じようにできるよう教える。

ところで,これ以外にも,索引作成,教義を教えること,家族の写真やストーリーなどを集めて共有するなどの活動もあります。 しかし,これらはあくまでも目的達成のための,しかも重要な手段です。 その目的とはわたしたちの心を先祖に向け,彼らに永遠の祝福をもたらすことです! これは神殿の中で実現されます。
皆さんのあらゆる働きに感謝しています。どんな変更にも対応してくださり,新しい事柄を学び,自分の召しを単純明快に捉えてくださることに感謝します!

 

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