索引作成者の中には確認作業を行うことに不安を感じている人がいます。彼らはいみじくも彼らの選択が FamilySearch.org上で公開される情報を決定づけると信じているからです。間違いを犯したら永久にそのままになってしまうと思っているのです。そうですよね。もしかしたらそうでないかもしれません。
わたしたちは皆確認作業を真剣に受け止める確認者に感謝しています。しかし,中にはあまりに真剣に受け止めて,永久に仲間の系図学者たちを不利な立場に置く可能性のある間違いを犯すという考えから,確認作業を行うことをまったく避けるようになってしまう人もいます。そのような人のために,そしてその一方で,確認作業の間違いを見つける度にファミリーサーチに記録の処理を停止するよう実際に要求してくるすべての索引作成者のために,幾つか励みになる考えを以下に挙げます。
- 索引作成者と確認者双方からのすべての索引作成情報は,ファミリーサーチデータベースに保存されます。いずれは必要に応じて,元の文書,索引作成情報,確認作業の3つすべてが並べて公開され,検索可能になるようにできるでしょう。
- 将来は,ファミリーサーチが家系図を公開する際に利用者が訂正を加えたり,ほかの情報を追加したりすることができるようになり,収集記録をさらに豊かなものとできるでしょう。
- また,今後,実質的に利用者が系図の探究中に見つけた個人の記録を見ながら,その索引作成作業を行えるようになる可能性があります。これらの系図探究者は,平均的な索引作成者よりも記録にさらに精通していて質の良い索引を提供することができる見込みがあります。
- コンピューターは常にますます高機能になってきており,今後コンピューターに筆跡を正確に判読させることが可能になり,それほど経験のない索引作成者と経験豊かな索引作成者両方の能力を超えることができるようになるかもしれません。これは斬新に聞こえますが,実際には,多くの人が推測するよりも早く起こる可能性があります。
要するに,確認作業は「最終判定」を下すことのように思えますが,その影響が恒久的であるのは今だけです。ファミリーサーチが正確度について緩い姿勢を示していると述べているわけではありません。わたしたちは,質について心配をし過ぎるあまり,先祖についてのより正しい情報に人々を導くにはどうしたらよいかにばかり注意が向いてしまいます。最終的に最も重要なことは,人々が自分の家系図上の個人についての事実に基づく情報を得られなければ,これらのことは何の意味もなさないのです。
わたしたちは皆この問題について,適切な視点を持つ必要があります。確認者は常に作業の質について気にかける必要があります。彼らは常にどちらの索引作成者が正しくてどちらが間違っているかという難しい判断を下さなければなりません。しかし,ファミリーサーチのサポートが得られると知っていることで,もっとリラックスできるはずです。質と量のバランスを取ることは難しいことであり,両方の面において改善の余地があります。