エイミー・ジョンソン・クロウ,CG
もし“Who Do You Think You Are,”(あなたは一体だれなのでしょう)〔訳注:先祖の探求を扱ったアメリカのテレビ番組〕のようなテレビ番組を見たことがあるなら,こうした家族歴史にまつわるあらゆる事柄や自分の先祖を見つける方法について,きっと考えたことがあるでしょう。有名になり,そうした番組にだれかが招いてくれるのを待つのも一つの方法です。しかし,より現実的な方法は自分で情報を探し始めることです。
歴史分野の学位も莫大な旅費も必要ありません。必要なのは好奇心と(探求活動や自分が見つけた事柄について)知りたいという意欲です。では始め方をご紹介しましょう。
ステップ1:自分の見つけたいことを決める
自身の家族歴史に取り組む方法は実にたくさんあります。あなたの家族にかかわることなのですから,どんなことを見つけたいかはあなた次第です。もしかしたら,家系図の中のだれが最初にアメリカ合衆国にやって来たのか知りたいかもしれませんし,先祖の一人がゲティスバーグで戦ったという話がほんとうか確かめたいかもしれません。先祖がどこから来たのか知りたいかもしれません。
どんなことを見つけたいかを決めることで,的を絞り,より実り多い探索をする助けになるでしょう。
ヒント:知っていることから知らないことへと作業を進める。例えば,あなたがメイフラワー号の乗客だったジョン・オルデンとプリシラ・マリンズの子孫であるという家族の言い伝えを立証しようとしているなら,まず自分自身から始めて先祖へとさかのぼります。ジョンとプリシラから始めて子孫をたどろうとはしないでください。開始場所が間違っているために,成果を上げられず挫折感を抱くことになるだけです。
ステップ2:身近にある情報源から詳しく探る
直ちにネットに向かい,すぐにも先祖を探したい気持ちに駆られるでしょうが,まずはすでに手にしている情報源から探ってみましょう。家族と話してみてください。おばあちゃんやジュディー大おばさんは,何か貴重な情報を持っているかもしれません。アルバムや収納箱を開けてみましょう。古い手紙や日記帳,写真は手がかりとなる宝の山と言えるでしょう。
ヒント:家族の言い伝えや家族から得た情報の場合,全面的に正確な情報ではないかもしれないということを心に留めておいてください。細かいことが抜けていたり,事実がごちゃまぜになっていたりするものです。(ブリガム・ヤングと血縁関係にあるという祖母の話は事実ではありませんが,ヤングという名前は幾つか家系図に実在しています。それは正確な話の中に埋もれている興味深い情報です。)手がかりとして話を聞いたり,インタビューをしたりしますが,さらに詳しく調べて裏づけを取ってください。
ステップ3:探求を始める
ここが一番楽しいステップです。(そうです,何もかも楽しくて,ほんとうにわくわくします。)学期末レポートを仕上げようと徹夜した経験を思い出すとわたしの言っていることが信じられないかもしれませんが,家族歴史の探求はそれとは違うのです。そうです。記録を調べて,先祖がどのようにつながっているか,あるいはつながりがあるのかを判断するのですが,自分の先祖や先祖にまつわるストーリーを探しているとき,ほんとうに多くの喜びがあります。良い評価を得るのに十分な資料を探すだけではなく,探している対象とのつながりを感じることができるのです。
知っている人から知らない人へ移る際は,各個人を基に探求を進めてください。その際,その人の名前だけでなく,さらに多くのことを考える必要が出てくるでしょう。わたしの先祖の一人はジョージ・デボルトという名前ですが,これはめったにない名前です。しかし,ほかに何人ものジョージ・デボルトがいることに驚くことでしょう。
今調べている記録にある人がまさに探している当人なのか断定できるように,先祖に関するほかの事実も鑑みます。わたしの先祖のジョージ・デボルトは,1786年にペンシルベニア州で生まれました。インディアナ州のジョージ・デボルトの死亡証明書を見つけたとき,その人は自分が探している人ではないことが分かりました。そのジョージは1845年にオハイオ州で生まれたからです。名前は同じでも,ほかの事実がまったく違っています。
同姓同名の人を区別するもう一つの方法は,各人と関連のある人に注目することです。アメリカ国民の系図の基となっている資料の一つは連邦国勢調査ですが,この調査は1790年から10年ごとに実施されており,わたしたちが入手できる最新版は1940年の調査記録です。(1940年の国勢調査記録はFamilySearch.orgで無料で検索できます。)
1940年の調査によると,曾祖父母のエド(Ed)とクララ・スターキーはオハイオ州ペリー郡に住んでいました。曾祖父の名は「Edd」と記されています。夫妻と同居していたのは息子のモーリスとアンガスでした。

モーリスとアンガスを念頭に置くことで,1930年の国勢調査記録で見つけたエドワードとクララ・スターキーがまさに探していた家族であるという確信が得られています。

だれの名前であっても,綴りにあまりこだわらないでください。名前は耳で聞いたままに記録されるものだからです。これらのスターキー「Starkey」一族は,「Starky」また「Starkie」とも記されています。先祖の「Ramsey」も「Ramsay」また「Ramsy」と綴られています。あなたの家系は常にある特定の綴りを使っており,別の家系は別の綴りを使っているという家族の話があったとしても,そうした綴りの違いだけで家系を区別することのないようにしてください。(こう考えてみましょう。だれもが自分の名前の綴りを常に正しく書くものだろうか,と。)
オンラインで検索しているときは,可能であれば画像を確認するようにしてください。画像上には,索引化された事柄よりずっと多くの情報が含まれていることがしばしばあります。わたしがFamilySearch.orgでクララ・スターキーについて検索した結果の一例をご紹介しましょう。

彼女の名前をクリックすると,さらに同世帯家族の名前や年齢などの情報が得られます。しかし右側のカメラ型アイコンをクリックすると,1930年の実際の国勢調査記録を見ることができ,そこには職業,両親の出生地や市民権記録などを含むさらに多くの情報があります。
ステップ4:見つけたことを整理し,分かち合う
これまであなたが発見したすべての情報を記録しておく方法が必要となります。家族歴史で使用する二つの基本的な形式は,先祖の系図表(系図と呼ばれることもあります)と家族の記録です。家族歴史ソフトウェアプログラムを使うと,こうした記録表を作成できます。
先祖の系図表は,あなたの家系図の索引のような役割を果たします。あなたのような一人の個人から始まり,続いて両親,祖父母,その先の先祖の名前や日付が表示されます。ここで紹介しているのは,Ancestry.comにあるわたしの先祖の系図表の一部で,曽祖母クララ・スキナーから始まっています。

家族の記録には,一組の夫婦と子供たち全員が表示されています。
同じ家族を探求しているほかの人々と情報を共有し,協力して作業すると,さらに探求を進めることができるでしょう。記録を簡単にまとめて,先祖の系図表や家族の記録を親族に送ることもできます。家系図をオンラインにアップすることで,より幅広い人々に見てもらうこともできます。
ステップ5:ステップ1に戻る
家族歴史にはいつでも何かしら新たな発見があります。探求を続けるにつれて,さらにもっと知りたいと思う事柄が見つかることでしょう。新たな探求のプロセス,すなわち見つけたい事柄を決め,今ある情報を精査し,探求し,整理することを繰り返すのです。
家族歴史探求には,良い意味で終わりがありません。ある人を見つけると,すぐに次のような新たな疑問が沸き起こります。「両親はだれだろう。」そこから,また新たな場所や時代を探求する機会がもたらされるのです。そうした機会は,あなたと先祖の間だけでなく,あなた自身と過去,さらにはあなた自身とあなたの周りの世界との真の意味でのつながりを築くのです。このプロセスを楽しんでください。