神権指導者,家族歴史センターディレクター,ワード家族歴史相談員は,共通の課題を抱えています。自分の先祖を探し出し,彼らの名前を神殿儀式のために提出するという神から与えられた責任を,教会員が受け入れて行動に移せるよう,どのように働きかければよいかという課題です。
課題は多面的で,妨げとなっているものは,時間や技術の不足から,何をしたらよいかよく分からないことや関心のなさまで,多岐にわたります。これらのことはささいな問題ではなく,それぞれの人の状況への配慮が重要です。しかし,経験から,「心を向ける」(マラキ4章参照)ならば,問題はすぐに消えていくことが分かります。
あまり知られていないことですが,エリヤの霊を招き,教会員が神殿で先祖に仕えたいという望みを強くする強力な方法は,ファミリーサーチ索引作成に参加してもらうことです。索引作成は,記録の検索を可能にし,明らかに人々が自分の先祖を見つける助けとなります。しかしそれだけでなく,北米のステークにおける最近の研究によると,索引作成自体に強力な「心を向けさせる力」が備わっていることが分かりました。例えば,教会員への調査によると,索引作成に携わった大半(68%)の会員は,家族歴史の業への全体的な関心が「ある程度」または「とても」増したと感じています。
この調査から,索引作成に携わる会員に共通する結果についてさらに次のようなことが分かりました:1)自分の先祖を探すことへの興味が高まる(56%),2)索引作成をきっかけに,実際に自分の先祖の探求を行う(26%)。
調査の回答者は,索引作成にまつわる経験について次のように記しています:
- 「索引作成はそれほど難しくないことが分かりました。誰かの家族歴史の業を助けていると思うとうれしかったです。」
- 「自分の家族歴史の名前を見つけたことがなかったので,〔索引作成をして〕何らかの役に立っているという気がしました。」
- 「索引作成をしたおかげで,誰かの家族歴史作業を助けているという気がしました。それがきっかけとなり,曾祖父母についての情報を知りたいという興味が湧きました。」
イングランド・チョーリーステークのデビッド・ピックアップ会長は,索引作成が家族歴史への関心を高める理由として考えられることについてこのようにまとめています。「索引作成は人を精錬する作業です。索引作成をすると,必ず索引化する名前だけでなく自分の家族についても考えます。……自然にそうなるのです。人々の心が和らげられ,自分の家族について考えるようになります。」
別の調査によると,家族歴史全般を重要視することの一貫として索引作成を取り入れるステークは,名前を見つけて提出するだけ,またはそれを中心として家族歴史に取り組むステークに比べて,神殿に名前を提出する会員の割合が高いことを示しています。
大管長会は索引作成について「家族歴史と神殿の業に不可欠」と言っています。それはおもに索引作成のおかげで貴重な家族歴史記録を手に入れられるようになるためです。現在,ステークとワードの指導者たちは,会員が生活の中に御霊を感じ,救いの業を速めることにさらに携わり,主がその大切な子らを贖う手助けをするという神から与えられた責任を果たすうえでも,索引作成が不可欠であることを感じています。
索引作成をステークの家族歴史プログラムに組み込む方法について,詳しくはhttp://www.FamilySearch.org/indexing にアクセスしてください。