移民帰化記録が大切な理由。
ジョージ・トニオーリはわたしの高祖父ですが,彼についてほとんど知りません。知っているのは,彼が1880年代にイタリアから移民してきて,1889年12月26日にアメリカ合衆国に帰化したこと,結婚して息子が生まれたこと,そしてユタ州北部の爆発事故で45歳という若さで亡くなったことです。
家族は長年の間,ジョージについてさらなる情報を得ようとしてきました。結婚証明書は見つかっていません。ジョージがいつ合衆国に到着したか分からないし,帰化のための申請書も見つかりません。家族で代々言い伝えられているのは,彼が兄弟と一緒にイタリア北部からアメリカに渡って来たということです。到着した後,兄弟はそれぞれ別の道へ行きました。兄弟の名前も両親の名前も分かっていません。
これは,移民した先祖について調べている人がよく直面する状況かもしれません。この記事を読みながらうなずいて,調べても調べても成功しなかったことを思い出している人もいるでしょう。しかし,皆さんにも希望があります!
8月,ファミリーサーチと索引作成コミュニティーが英語を母国語とする索引作成者に新しい強調点を発表しました。すなわち,合衆国移民帰化コミュニティープロジェクトです。なぜこれが希望となるのでしょうか。移民帰化記録には,乗客名簿や帰化書類,そして港や国境を通って合衆国に入国した数百万人の移民に関するその他の重要な情報が含まれています。現在,国の玄関口となったすべての主要な港の乗客名簿が索引作成されている,あるいは索引作成の前準備が行われています。この新しいコミュニティープロジェクトは,先祖を探している数千人の人々に道を開くでしょう。それを皆さんが手伝えるのです。
合衆国およびカナダ以外の地域に住む先祖探究者も恩恵を受けます。多くの乗客リストには,就労のため一時的にヨーロッパやアジアに渡った人々の名前も載っているからです。この中に皆さんの先祖がいるかもしれません。さらに,ニュージーランド,カナダ,日本など,他の国の移民帰化プロジェクトもあります。
どの索引作成プロジェクトについてもそうですが,小さな貢献が大きな成果を生みます。バッチダウンロードリストの「合衆国(コミュニティープロジェクト)」と題されたプロジェクトを見つけて,過去の記録をよみがえらせませんか。