
ナタリー・テリーは,世界規模の索引作成行事に参加し新記録を樹立した6万6,000人以上のボランティアの一人です。彼女は,10年近くの間,世界的な索引作成活動に尽力してきました。
10年前,ナタリーはドイツのウィースバーデンからヨルダンのアンマンに引っ越す準備をしていました。 すでに3人の娘がおり,4人目を妊娠していたナタリーは,大変な引っ越しになることを承知していました。 夫の仕事の性質上,世界各地を転々とすることは想定していましたが,神殿が近くにないところに引っ越すのはこれが初めてでした。 ナタリーは何らかの形で神殿の業に携わり続けたいと思いました。 家族歴史の探求と,索引作成を教えることが答えだと思いました。 Ensign で家族歴史と索引作成の記事を読み,最初のバッチの索引化を終えると,「すっかりはまってしまった」とナタリーは言います。
ナタリーは毎週索引作成を行うようになり,この奉仕の影響が家庭に及びました。 ヨルダンに住んでいる間,ナタリーは家族歴史に対して抱き始めた熱意をほかの人に伝える方法を探しました。 その結果,ナタリーは若い女性を教えることになりました。 「若い女性の会長会に,いつでも若い女性に索引作成を教えますと伝えました」とナタリーは振り返ります。 間もなく,若い男性が招かれ,活動を行うために教室が準備されました。
活動は大成功でした! 後にナタリーはこのような感想を寄せています。「プレゼンテーションの最後の5分間の部分を終わらせることができませんでした。その頃には青少年が全員ノートパソコンの画面にくぎづけだったからです。 索引作成プログラムで夢中で入力していました。 感激しました。」

その後,テリー家族はタイのバンコクに引越しました。 世界規模の索引作成行事が開催されたとき,ナタリーはそこに住んでいました。
国際的な索引作成デーが再び開催されるという知らせは,ナタリーにもう一度奉仕の機会をくれました。ただし,この度の奉仕はもっと個人的なものでした。 ワードに転入したばかりのある女性が,この世界的な索引作成イベントに参加する方法が分からず,助けを必要としていました。 言葉の壁を乗り越えた後,ナタリーはこの姉妹が索引作成の新記録樹立に携われるよう助けました。二人で大きな達成感と満足感を感じ,喜びました。
ナタリーは神殿との距離は関係なく,神殿の御霊をそばにとどめる方法を見出しました。そして,トーマス・S・モンソン大管長の次の言葉を成就したのです。「わたしたちは天の御父の霊の子供として,この大いなる業を速めるために働けるよう,今の時代に地上に送られてきました。」(「業を速める」『リアホナ』2014年1月号,4)―ローガン・スティール