亡くなった愛する人をどのように覚えていますか。世界中の多くの人々が,今は亡き大切な人を記憶にとどめるために,何らかの方法をとっています。大切な人を記憶にとどめるための注目すべき方法を幾つかご紹介します。
記念日のお祝い
ダンと妻のクリスタルは,愛しい娘を彼女が生まれた日に亡くしました。その子を忘れないために,毎年彼女の誕生日にほかの6人の子供たちと一緒に墓地を訪れます。風船やピクニックランチを用意して,墓地で家族みんなでお祝いするのです。家族はこの9年間,この特別な習慣を楽しんでいます。ダンは,「わたしたちがこの[習慣]を行うのは,彼女のことを記憶に留め,ほかの子供たちに彼らの姉妹のことを思い出させるためだけでなく,たとえ少しの間悲しい思いをしたとしても,[いつか]次の世で輝かしい再会が待っているのだということを伝えるためでもあります」と話しています。

マーガレットはできるだけ多くの機会に夫の墓を訪れています。彼の誕生日,結婚記念日,戦没将兵追悼記念日,ハロウィーン,クリスマスなどは,彼女が彼の眠る場所を訪れるのうちのほんの数回にすぎません。結婚60周年を迎えたマーガレットは,自分たちが一緒に過ごした人生を象徴して記憶にとどめるために特別なイーゼルの花輪を作りました。白いバラ60本に,真ん中の赤いバラは3人の子供たち,黄色いバラは8人の孫たち,桃色のバラは9人のひ孫を表しています。

写真のディスプレイ
アシュリーと夫のパトリックは,悲劇的な事故で10年前に生後18か月の娘プレスリーを亡くしました。家族がプレスリーを忘れないために選んだ一つの方法は,毎回家族写真の中で彼女を表すものを持つことです。この最近の写真では,次女のオークリーが,プレスリーを思い出せるように,彼女を象徴するピンクのガーベラを手にしています。アシュリーは,「プレスリーが赤ちゃんだったとき,大きな花が付いたリボンが流行っていたので,大きなガーベラを見ると彼女のことを思い出す」そうです。

今日も昔も,亡くなった人を偲ぶために,額に入れた愛する人の写真を手に持って家族写真を撮る家族が多くいます。
亡くなった先祖や愛する人たちの写真を額に入れて,それを幾つか並べる「先祖の壁」を作るのも,ユニークなアイデアの一つです。
先祖のパーティー
わたしの家族では,先祖のパーティーを開きます。先祖のパーティーでは,楽しく思い出に残る方法で,若い子供たちと先祖の人生について詳しく分かち合うことができます。わたしたちが最初に行った先祖の誕生日パーティーは,コールおじいちゃんのためのものでした。祖父は炭鉱夫だったので,わたしたちはランプと硬い帽子で飾り付けをしました。祖父の好きだったお菓子もいろいろ用意しました。姪の一人が,彼の好きだったコーラがRCコーラであることに気づきました。彼のイニシャルはR.C.なので,面白いと思ったのです。R.C.はロバート・コールのことです。

先祖のパーティーでは,ほかにもその人が好きだったゲームをしたり,得意だったスキルを新たに学んでみたり,昔の家族のビデオを見たりするのも楽しい活動でした。
愛する人を記憶にとどめるためのほかのアイデア

- 愛する人が残した服からキルトを作る。
- 愛する人が好きだった花や野菜を植えた思い出の庭を設ける。
- 記念樹を植える。
- その人の筆跡が刻まれたジュエリーを作る。
- その人のお気に入りの場所で休暇を過ごす。
- その人が好きだった慈善団体に寄付する。
- ファミリーサーチ・思い出に,彼らの人生についてのストーリーを追加する。
- 愛する人についての短い思い出を紙に書き,瓶に入れて思い出の瓶を作る。後でそれを家族全員と分かち合うことができます。
愛する人を忘れないようにしている人をサポートする

誕生日,命日,結婚記念日,大好きな休日などの特別な記念日が近づくと,多くの人が愛する人を失った悲しみの対処に苦労しています。
- そのご家族に慰めと追悼の意を込めてカードを送る。
- 個人的なメモやテキストメッセージで故人との特別な思い出を共有する。適切と思われる場合は,故人のソーシャルメディアページに投稿することもできます。
- 食事を届ける。
- 愛する人のお墓まいりに一緒に行くことを申し出る。
- ただ話を聞く。
愛する人を記憶にとどめる方法は,空に浮かぶ星の数ほどあります。あなたは,亡くなった愛する人をどのように覚えていますか。まだ始めていないのであれば,ファミリーサーチ・ファミリーツリーの「思い出」に先祖のストーリーや写真を追加しましょう。これは,自分の家系図内の一人一人を覚え,家族全員と共有するのに最適な方法です。