祈りと個人の啓示:家族歴史を開く鍵

リビングルームでひざまずいて祈っている、幼い娘と長女がいる家族。

祈りと個人の啓示は,家族歴史活動を行ううえで重要なツールです。

家族歴史活動とは,先祖の名前を調べ,その名前を神殿に持って行くことだけだと思うことがあります。しかし,家族歴史は,先に生きた人々とのつながりを求めるときに霊的な働きとなります。

末日聖徒イエス・キリスト教会が建てた神殿の外に立つ、素敵なドレスを着た3人の女性。

どの家系に取り組む必要があるかを祈ることは,家族歴史の探求の重要な部分であることが分かりました。数年前,わたしの系図表に載っている父方の高祖父ウィリアム・ジョンソンについて不思議に思いました。導きを求めて祈った後,時間をかけて,また親戚やそのほかのリソースの助けを得ながら,わたしはウィリアムを見つけ,彼と家族の名前を神殿に持って行くというすばらしい経験をしました。

台湾出身のイボンヌ・リウも,個人の啓示と自分の家族を見つけることの関係性に気がつきました。何年も神殿に提出する家族の名前を見つけることができなかった彼女は,助けを求めて祈るようにというステーク指導者の勧告に従いました。最終的に,彼女は自分の家系の一つを調べるようにという印象を受け,必要な情報を持つ先祖を見つけました。先祖の探求に取り組みながら彼女はこう述べています。「家族歴史は,イエス・キリスト教会の会員としてわたしたちが取り組む,最も心躍る,価値ある業の一つです。」

家族歴史活動はなぜそれほど大切なのでしょうか。古代と現代の預言者たちは,わたしたちは互いに結びついていると説いてきました。旧約聖書の預言者マラキはこう書きました。「見よ,主の大いなる恐るべき日が来る前に,わたしは預言者エリヤをあなたがたにつかわす。

彼は先祖の心を子孫に向けさせ,子孫の心をその先祖に向けさせる。これは,わたしが来て,のろいをもって地を打つことのないようにするためである。(マラキ4:5-6)」

ジョセフ・スミスが本を手に数人の紳士の聴衆に演説する。

さらにジョセフ・スミスはこう述べています。「さて,わたしの親愛なる兄弟姉妹たち,わたしはあなたがたに断言します。これらは死者と生者に関する原則であり,わたしたちの救いに関して軽々しく見過ごすことのできないものです。彼らの救いはわたしたちの救いにとって必要であり,不可欠だからです。 それは,パウロが先祖について,わたしたちなしには彼らが完全な者とされることはないと言っているように,わたしたちの死者なしには,わたしたちも完全な者とされることはないのです。」(教義と聖約128:15.)教義と聖約110:13-16も参照)

現代のテクノロジーにより,先祖を探し,見つけ出すというわたしたちの能力は飛躍的に向上しました。しかし,この高度なテクノロジーがあっても,個人の啓示は家族歴史を行ううえで重要な鍵です。大管長会のヘンリー・B・アイリング管長は,神殿のために名前を見つけたこの経験について話しました。「神が,御自分の家族を集める業に役立つ,どのような驚異的発明を生み出すよう人々に霊感を与えられるのか,わたしたちには分かりません。しかし,どのような驚くべき発明がもたらされても,その発明を利用するには,皆さんやわたしのような人に働きかける御霊が必要となります。これは驚くまでもないことです。結局のところ,この亡くなった人々は神の愛する息子,娘なのです。神のみもとに戻る機会を与えるために必要な霊感は何でも送ってくださるのです。(「神の家族の集合」『リアホナ』2017年5月号,22)

新しい神殿が奉献されるごとに,神殿に参入する機会が増えます。ラッセル・M・ネルソン大管長はこう教えています。「神殿で聖約を交わし,必須の儀式を受けるだけでなく,神殿でさらに主に近づけるよう努めることは,ほかの形の礼拝ではできない方法で,皆さんの生活に祝福をもたらしてくれることでしょう。そのために,わたしたちは,世界中の会員が神殿の祝福をより身近に受けられるように全力を尽くしています。」(「答えは常にイエス・キリストです」『リアホナ』2023年5月号,128)

誠実で謙虚な表情で祈る中年男性。

霊的なリソースを活用する

ラッセル・M・ネルソン大管長は,祈りと啓示について話されているときに,このように述べました。 「御霊が繰り返しわたしの思いに刻みつけてくださったことの一つは,主が御自分の思いと御心をどれほど喜んで明らかにしたいと願っておられるかということです。啓示を受けるという特権は,神が御自分の子供たちにお与えになる最も偉大な賜物の一つです。」聖霊の現れを通して,主はあらゆる義にかなった事柄を追い求めるわたしたちを助けてくださいます。」(「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」『リアホナ』2018年5月号,94)

次に自分の先祖を探し出したり,神殿に参入したり,家族歴史をどうするか考えたりするときに,自分の働きについて祈ってみてください。あなたが完全に自信を感じていても,行き詰まって何をしたらよいか分からなくても,神はあなたが自分だけでは見つけられなかったような情報に導き,あなたの働きに集中できるよう助けてくださいます。忍耐強くあれば,主は,家系の鍵を開け,それまで調べようとも思わなかったような先祖とのつながりを持つための適切なリソースを見つけられるよう助けてくださいます。

3 人の子供を持つ母親がコンピューターの前に座って家族の写真を見ています。

技術的なリソース

ネルソン大管長はまた,「良い霊感は良い情報に基づいている」とも言っています(「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」『リアホナ』2018年5月号,94)。必要な場合に備えて,家族歴史の取り組みに役立つ情報リソースを幾つかご紹介します。

  1. 個人の啓示を受ける方法についてネルソン大管長が語った話: 
    1. 「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」 
    2. 「求めよ,捜せ,門をたたけ」 
  2. 教会の家族歴史ページには,ファミリーサーチへのリンク,始める方法に関する情報,そのほかの役立つリソースがあります。 
  3. ファミリーサーチ・ウィキには,必要な記録を見つけるのに役立つ多くの国で利用できる詳細な情報やリソースがあります。 
  4. 家族歴史活動に取り組み,人々を助ける際に,この業に喜びを見いだす方法に関するアイデアを幾つかご紹介します。 
  5. 家族歴史に関する教会指導者からの最近の引用。 


ファミリーサーチでは,あなたとあなたの家族をつなぐことを大切にしており,楽しい発見体験や家族歴史サービスを無料で提供しています。それはなぜでしょうか。わたしたちは家族を大切にし,世代をつなぐことは,現在そして永遠にわたってわたしたちの生活を向上させることができると信じているからです。ファミリーサーチは,非営利組織であり,末日聖徒イエス・キリスト教会によって運営されています。わたしたちについてもっと知りたい方は,こちらをクリックしてください。

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