モンゴルのボランティア、奉仕と追悼を通して日本人戦没者慰霊碑に敬意を示す

ウランバートル、モンゴル –5月2日、 ウランバートルにある末日聖徒イエス・キリスト教会の献身的なボランティアグループが首都郊外にあるあまり知られていない日本人戦没者慰霊碑に集まりました。彼らが集まった目的は慰霊碑の敷地を清掃し、新たな苗木を植えるためでした。この取り組みはモンゴルで進行中のHelping Hands(ヘルピングハンズ)という地域奉仕活動の一環としてFamilySearch(ファミリーサーチ)が主導しました。

モンゴル・ウランバートルにある日本人戦没者慰霊碑公園

この心を打つ慰霊碑は戦時中、祖国である日本から遠く離れたモンゴルで捕虜となり、命を落とした約1700人の日本軍を追悼するために設置されました。慰霊碑は賑やかな市街地から離れた、あまり広く知られていない位置にありますが、この場所は歴史の深さと感情的な重さを持っています。この日本人死亡者慰霊碑は戦争の苦しみを静かに物語る証であり、戦争によって異国の地で命を奪われた人々を追悼するために立っています。ヘルピングハンズのボランティアたちの勤勉な奉仕活動によって、この場所は再び活力を取り戻し、新たな命が吹き込まれ、そして想いと記憶を静かに馳せるといった慰霊碑の目的が再確認される機会となりました。

FamilySearch(ファミリーサーチ)と協力して行われる取り組み

この奉仕活動は、FamilySearch(ファミリーサーチ)という無料の家族の系譜記録とツールを提供することで知られる世界的な非営利団体と協力して行われました。ファミリーサーチはこの日本人戦没者慰霊碑に埋葬された日本軍の忘れられた名前を見つけ、デジタル技術を用いて保存するために熱心に取り組んできました。この驚くべき取り組みは、子孫たちがFamilySearch(ファミリーサーチ)のプラットフォームを通して先祖を発見し、繋がることを目的としています。今回の奉仕活動は、この重要な成果を記念し、一人一人の名前を記録に残すというFamilySearch(ファミリーサーチ)の継続的な活動にスポットライトを当てるといった目的も含まれていました。

モンゴルのボランティアが慰霊碑公園を清掃し植樹を行いました。
モンゴルのボランティアが慰霊碑公園を清掃し植樹を行いました。

宗教の違いを超えた結束と敬意を力強く示すために、2人の神道の神職も正式な代表者としてこの活動に参加しました。彼らの存在は、この式典に厳粛な雰囲気を添え、平和と敬意を共に分かち合う姿勢を強調しました。2人の神職とボランティア達は共に、戦争で命を落とした全ての方に追悼の意を表し、文化や宗教の垣根を超えた新たな友情を築きました。この慰霊碑での心込められた活動は、7月の日本の天皇皇后両陛下のご訪問に向けた準備としての意味合いもありました。

モンゴル・ウランバートルにある日本人戦没者慰霊碑公園

奉仕とつながりへの想い

ボランティアとして参加したマンディ・メンダサイハンさんは、この経験についての心からの想いをこのように語られました。「この慰霊碑はあまり広く知られている場所ではありませんが、とても大きな意味を持っています。ここに埋葬されている兵士たちは故郷から遠く離れたこの異国の地で命を落としました。この場所を清掃し、新たな木を植えることによって彼らの記憶を称え、彼らの魂が平安を感じられるようにと願っています。」さらに彼女は続けてこのように語られました。「FamilySearch(ファミリーサーチ)が慰霊碑に埋葬されている兵士たちの名前と物語を回復してくれたことを知った上でこの奉仕活動に参加できたことは特に意義深いことでした。これでやっと彼らの子孫たちが大切な先祖を見つけることが出来るかもしれないのです。」

このような献身的な奉仕と深い追悼の意を通して、この共同で行われた取り組みは、平和、癒し、そして世代を超えたつながりの精神を美しく体現しています。モンゴルの静かな一角は過去と現在を結ぶ大切な架け橋となっているのです。



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