ピクサーと家族歴史?すぐにはつながりが見えないかもしれませんが,映画「リメンバー・ミー」を見てみれば,すぐに分かるでしょう。
「リメンバー・ミー」は,高祖父の受け継ぎを見いだして,それに従いたいという願いを抱いた少年ミゲルが,色彩豊かな死者の国を冒険する物語です。この活気あふれる世界で彼は,「ディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)」に,残された愛する人々を訪れるために生者の世界に戻りたいと望む,自分の家系図内の多くの人物に会います。しかし,一つ条件があります。生存している親族の一人がまだ彼らを覚えているという条件です。
ミゲルの先祖と同じように,わたしたち自身の家族も,彼らの思い出を守り続けることを期待しています。彼らの絵や物語を保存して分かち合うことで,生者の地にいるわたしたちと,亡くなった愛する人々との間に現実の生活をつなげる橋を架けることができるのです。これらの思い出は家族歴史を豊かにし,日付と場所というただのデータにはないつながりを築きます。
ファミリーサーチを通して先祖を思う
「リメンバー・ミー」を見て,先祖と自分の家族のストーリーをつなげるために,次に何ができるか知りたくなりましたか?この簡単な3つのステップを試してみてください。
1.見つける
自分のファミリーツリーの探索を始め,思い出ギャラリーを調べて,どのような写真やストーリーがすでに存在しているのか見てみましょう。
2.保存する
あなたやあなたの親族が持っている古い写真を見つけて,簡単に保存して共有できるように写真のスキャンを始めましょう。先祖の写真がない場合は,思い出アプリを使って今日作っている思い出を保存してください。
3.分かち合う
先祖を見いだす喜びを感じたら,学んだことを家族と分かち合ってください。思い出ギャラリーにある写真やストーリーは,オンラインやソーシャルメディア,あるいは家族の集まりで共有することができます。
ロンナ・ファラーとその家族が持つつながりはすべて一つの会話から始まりました。彼女は感謝祭の週末に家族を連れて「リメンバー・ミー」を見に行きました。そして映画館を出るときに,家族からこの話に心を打たれたと言われたのです。何人かが自分の先祖について質問し始め,間もなく家族全員が自分たちの受け継ぎについて熱く語り合うようになりました。始めは小さくて単純に見えた物語は,過去と現在の間に個人的なつながりが形造られることによって,突然胸躍る,心を引き付けるものとなりました。「子供たちを含め,それぞれの世代が心を打たれたのです。」とロンナは言います。「家族歴史について,またこれらの人々を思い出すことの大切さについて,会話が始まりました。」
心温まる家族歴史のメッセージに満ちた「リメンバー・ミー」は,愛する人を思い起こさせ,彼らのストーリーを語ることを思い起こさせてくれます。ミゲルとその家族が学んだように,家族歴史は,わたしたちの生活においても強さ,希望,癒しの強力な源となることができます。それは,自分自身の人生の目的をよりよく理解し,生きている家族とのつながりを強め,傷ついたり壊れたりした家族のきずなを修復する助けとなります。最も大切なことは,先祖の写真やストーリーを見つけ,保存し,共有することで,先祖の思い出がわたしたちや家族にとって生き生きとしたのもになり,末永く続くということでしょう。