アフリカという国は,簡単な要約では言い表すことができないほど奥が深く,その土地や人々について学ぶべきことがたくさんあります。例えば,世界中で人々がよく,アフリカは国なのかという質問をします。この質問は,インターネット検索サイトで頻繁に検索される質問です。実にアフリカは,アジアに次いで世界で2番目に大きな大陸です。世界中の多くの人々がアフリカ人の血筋を受け継いでおり,この美しい地に住む人々と同じ先祖をもっています。

アフリカには少なくとも18の主要な民族が住み,1,000を超える言語が話されており,実際の言語数は3,000を超えるとも推定されています。
アフリカは,ケニア,ガーナ,およびモロッコを含む54の国からなっています。セネガル,コモロ,エリトリアなど,そのほかの国は多くの人にとってあまり馴染みのないかもしれません。これらの国に自分の先祖がいるかどうか知っていますか。
発見の旅
もしアフリカについて関心があれば,もっと学ぶためのリソースがここにあります。
アフリカとアフリカの受け継ぎに関する150近くの録音されたセッションがルーツテックのウェブサイトにて,複数の言語で無料にて利用できます。これらのセッションでは,歴史や研究から文化や食べ物に至るまで,様々なテーマを採り上げています。アフリカ人の先祖について学びたい人も,アフリカの文化を経験したい人も,これらのビデオやリソースが役に立つでしょう。
土地の形状
赤道がアフリカを縦断し,赤道の北部と南部の面積はほぼ等しくなっています。アフリカ大陸は,物理的に8つの主要な地域に分けられ,それぞれ独自の動物や植物が生息しています。例えば,世界で最も暑い砂漠の一つであるサハラ砂漠や,大陸のほぼ半分を占める広大な草原地帯のサバンナは,御存じの方も多いでしょう。そのほか,山岳地帯のエチオピア高地やアフリカ大湖沼など,様々な地域があります。

すばらしく美しい自然をもつ地域をお探しなら,例えば,巨大なビクトリアの滝,ニーラゴンゴ山の山頂にある活発な溶岩湖(2021年に大規模な噴火),ブライデ川渓谷など,,そうした美しい自然をアフリカで見つけることができます。
また,ナマクワランドでは,普段の殺風景が春になると野花が咲き誇り,鮮やかな光景が広がります。
歴史的ハイライト
アフリカ人の生活を形成してきた2つの大きな歴史的影響は,今日でも続いています。1つ目は,「一つの民族や権力が他の民族や地域を支配する政策や慣行」である植民地主義です。西ヨーロッパの7つの権力は,経済的から政治的,宗教的に至るまで,様々な理由でアフリカの一部を植民地化しました。植民地支配は1881年から1914年ころまでアフリカで行われていました。
もう一つは,15世紀に始まったより広範な奴隷取引の前からアフリカで行われていた人間の奴隷制度です。アフリカの既存の奴隷制度は,捕らえられたアフリカ人を新しい取引で売るようになりました。その結果,離散が起こり,アフリカ人は世界各地に流出し,特にアメリカ合衆国,ブラジル,ハイチに多く流出しました。

奴隷制度は,廃止論者や人権擁護論者の努力により,現在ではアフリカをはじめ世界各地で違法とされています。
文化と価値観
アフリカの文化や価値観は民族によって異なりますが,ほとんどの文化に共通するものがあります。家族関係は近親の家族から親戚にいたるまで,非常に大切にされています。年配の方や権威のある方を敬う気持ちが強くあります。環境を大切にすることが実践され,奨励されています。
アフリカの人々の多くは,キリスト教またはイスラム教の信仰の伝統に従っています。しかし,伝統的なアフリカの宗教を信仰する人もいます。この宗教には,1つまたは複数の神への信仰と死者への敬意が含まれます。これらの伝統的な宗教は,口承や歌,祭りなどを通して世代から世代へと受け継がれていくのが一般的です。
ストーリーを語り,民話を語ることも,アフリカの文化において重要な役割を果たしています。それは世代から世代へと価値観を伝え,娯楽を提供しているのです。
口承による歴史
家族や口承を重んじる文化を持つアフリカでは,代々家族歴史を受け継ぐのに口承が使われていることは驚くことではありません。部族の中には,家系図やそのほかの重要な情報を記憶する役割を担う「語り手」がいることが多くあります。

しかし,口承による家族歴史は,戦争,死,移住,そのほかの要因により,失われてしまうこともあります。そのため,ファミリーサーチはこれらの口承による歴史記録の多くを保存するための支援を行っています。プログラムマネージャーのケン・フィンチによると,2022年7月現在,700以上の言語で97万件以上のインタビューが実施されてきました。さらに,これらの口承による歴史記録を充実させるために,460万枚以上の写真が撮影されています。