長く暑い夏を快適に過ごすため,バーベキューのごちそう,太陽の下での野外活動など,工夫を凝らした方法を思いつくことがよくあります。 夏は,多くの家族が親睦会や休暇,特別な家族の出来事のために集まる時期でもあります。 こういった集まりは,生涯続く思い出を作る絶好の機会です。
家族の集いをさらに有意義なものにするのと同時に,イベントの間も,終わった後も,誰もが家族としてのより深い結びつきを感じられるようにするために,幾つかの提案をご紹介しましょう。
- 家族にとって意義深い場所を選ぶ。
幼少の頃住んでいた家や,両親や祖父母の家は,印象に残る思い出を呼び覚まし,語らいへとつながります。 先祖伝来の家がもうない場合は,近くの公園やレクリエーション施設に集まって思い出を分かち合うことができます。
別の方法としては,先祖が住んでいた町や近隣の場所に集まって,家族にとって重要な歴史的出来事が起きた史跡巡りをしてみるのもよいでしょう。
- あらゆる年代を対象とした活動を提供する。
家族の集いは,誰もが楽しめるものでなければなりません。 公園やレクリエーション施設での集いを検討してみてください。小さな子供たちと青少年が一緒に遊んで,互いをもっと知り合える時間が取れるようにします。 球技や広場での活動,徒競走やひと昔前の室内ゲームであっても,子供たちがふれあい,家族の絆を強める機会となります。
- 誰もが楽しめる活動やゲームをふんだんに盛り込む。
家族の集いでは,誰もが仲間だと感じられるようにする必要があります。 皆が交流して楽しめるきっかけを作ってみましょう。 幾つかのアイデアをご紹介します:
- 二人組になってもらい,どのチームがうまく水風船をキャッチできるか,徐々に距離を伸ばしていきながら競う。
- 皆がよく知っている家族の話や経験を題材にしたジェスチャーゲームをする。
- 親族に自分の経験に関する二つの真実と一つの嘘を話してもらい,誰が嘘を見破れるか競う。
- 親族のタレントショーを開き,家族皆の才能や能力のすばらしさをさらに理解する。
- Tシャツや記念品を用意して,参加者が家族だとわかるようにする。
皆さんが家族だと一目で分かるものがありますか。 オリジナルのTシャツがあれば,大勢の人が集まる会場などでは特に,皆さんが一族の一員であることを認知してもらえます。 皆が大好きな,おじいちゃんの面白い言葉や感動的な言葉がありますか。 皆が帰るときに,おじいちゃんの名言を入れた額をプレゼントしてもよいでしょう。 親族に呼び掛けて,お気に入りの家族のレシピを持参してもらい,それを集めてレシピ集を作り,活動が終わってから配るとよいでしょう。 こういった形のあるアイテムは,共に過ごしたひとときと,親族の一員であることの意味を,人々の記憶にとどめてくれます。
- 家族の写真やビデオを見せ,それについて語り合う。
写真や家族のビデオ映像ほど,記憶を呼び起こしてくれるものはありません。 親族に一人一人の現在の写真と赤ちゃんの頃の写真を持参してもらい,その二枚を一致させるゲームをします。 あるいは,面白い家族写真や興味深い家族写真を飾り,親族にその見出しを付けてもらいます。 昔の家族ビデオを見ながら,皆で実況解説すると,しばしばビデオと同じくらい楽しいことがあります。
- 親族の一員であることの意義について話す。
家族に歴史があってこそ今があるのです。 その歴史には大成功のときもあれば,失敗のときもあります。それに,今も悩みはつきないでしょうが,それこそが自分の家族だけの文化と受継ぎを生み出すのです。
親族一人一人に,家族の一員であることの意義について個人的な思いを簡単に分かち合ってもらいましょう。あるいは,家族の誰かに対する感謝の念を述べてもらってもよいでしょう。 デジタル音声録音機器を使って分かち合われた内容を保存することは,その場での発言を簡単に共有できるようにする,単純でしかもすばらしい方法です。
- たくさんの瞬間を記録して出来事を記憶にとどめる。
家族はいつも変わりつつあります。 家族の誰かに,写真やビデオを撮ってもらうよう決めておきます。 家族の日常の瞬間を記録した写真やビデオは,特に若い人たちにとっては,その日の出来事を強く心にとどめるものとなるでしょう。 写真は,ファミリーサーチ・ファミリーツリーにアルバムとして追加できますし,ウェブのリンクとして,あるいはソーシャルメディアを通じて参加した人たちと分かち合うことができます。
- 集いの場で,年長者からの思い出を記録する。
親族で一番の年長者たちの知恵を集め,残しましょう。 彼らの人生について尋ねたり,皆で語り合うためのテーマを提案したり,または単純に,彼らが大切にしていることを話してもらうのもよいでしょう。 録画したビデオをオンラインで共有したり,オーディオクリップをFamilySearch.orgに提出して,普通に共有したり,永久保存版にすることができます。
- 連絡先を集めたり,更新して連絡を絶やさない。
皆が集まっているときに,紙を配って一人一人の任意の電子メールアドレス,電話番号,住所を記入してもらいます。 次に,誰かに頼んで,その連絡先リストを出席者全員に送ってもらいます。 このリストは,将来集まるとき,家族の近況やその他のイベント知らせたりするときに重宝します。
10. 継続して共有するための家族向けウェブサイトや,オンラインのグループを作成する。
Facebookのページや簡単なウェブサイトを作成して,家族の集いに関する思い出を共有してください。 今日,写真やビデオでの共有は,かつてないほど簡単になりました。 飾られていたり,話題になっていた貴重な家族写真も共有できます。 親族の親睦会や集いは終わってしまうかもしれませんが,ウェブサイトやオンラインのグループは,語らいを続けていくためのすばらしい手段となります。 オンラインのページやウェブサイトは,家族が連絡を取り合う手立てを与えてくれますし,次回の親族の集いに向けた計画を立てる助けにもなります。
これらの提案からほんの2,3でも実行するなら,皆で集まるとき,単に家族の絆を強めるだけでなく,愛情や帰属感,皆さんの家族を何世代にもわたって祝福する一体感を作り出すことができるでしょう。