ファミリーサーチ・ファミリーツリーで自分のひいおばあさんを見つけたらきっとわくわくすることでしょう。でも,ひいおばあさんを4回見つけたとしたらどうでしょうか。それぞれの記録には少しずつ違う情報が載っています。
こうした同一人物についての複数の入力や記録は,「重複」と呼ばれています。ツリー内にある情報は,様々な情報源が元になっており,ユーザーは自分の情報を直接ツリーに入力できるため重複が発生してしまいます。
重複している記録を見つけたらどうすべきか

ひいおばあさんの記録を何バージョンも目にしたら混乱してしまうことでしょう。しかし,この重複問題には解決策があります。重複している記録を融合するのです。
融合は難しいことではないものの,初めて行う場合は不安を感じることもあるでしょう。でも,心配する必要はありません。重複を見つけ,融合する手順はわりと簡単なのです。では,作業を始められるよう簡単な手順を幾つかご紹介しましょう。
融合する方法
ツリーで重複を見つける最も簡単な方法は,個人の詳細ページで「探究のヘルプ」ツールを使う方法です。この方法で重複を見つけるには,以下の手順に従ってください。
- 先祖の個人のページに進みます。(ファミリーツリーでその人の名前をクリックしてから,ポップアップウィンドウで「個人」をクリックします。)
- 「個人」のページの右サイドのセクションに「探究のヘルプ」ボックスが表示されています。この「探究のヘルプ」メニューで,「重複の可能性」のオプションが利用可能な場合は,それをクリックします。すると,重複を融合するページに移動します。(注:重複記録が存在しない先祖もいます。)

このツールはすべての重複記録を抽出するわけではありません。先祖の記録が重複していると思われる場合は,画面上部の「ファミリーツリー」メニューにある「検索」オプションで検索してみましょう。重複している可能性のある記録を見つけた場合,個人のIDと「IDで融合する」ツールを使うことで,重複を解決できます。
重複している可能性のある記録を見つけたので,融合する予定の記録に載っている情報を確認する準備ができました。
手順1:これらの個人は一致している可能性がありますか?

「探究のヘルプ」の「重複の可能性」オプションをクリックすると,元の記録と重複記録を比較するページが表示されます。画面上部のテキストは融合過程のどの手順を踏んでいるかを示します。
そのテキストの下に比較する二つの記録の概要が表示されます。重複の可能性のある記録が左側にあり,保存される個人(元の記録-あなたのツリー内の個人)が右側にあります。情報を確認した後,「一致ではありません」または「はい,続けます」をクリックします。
手順2:保存したい情報を選択してください。

一致であることを提示した場合,融合過程の次の手順に移動して,左側の記録を右側の記録に融合することができます。左側の記録を元の記録として利用したい場合は,単に「入れ替え」をクリックしてください。入れ替えることで重複記録を元の記録として扱い,元の記録を融合の最後に削除される重複記録として扱います。

画面を下にスクロールし,以下の質問について考えながら,各情報を比較していきます。
- この人は同一人物か。同一人物だと思わない場合は,画面の一番下までスクロールし,「一致ではありません」をクリックしてください。確信が持てない場合は,二つの記録を融合せず,単にこのプロセスをキャンセルします。
- 各フィールドで情報を置き換えたいか。両方の記録を比較する際,保存される個人の情報を重複している個人の情報と置き換えるオプションが表示されます。
独自の情報は,保存された個人に自動的に融合され,両方の情報が保持されます。そうした情報には,比較欄の一番下に表示される情報源などがあります。
その情報を保存したくない場合は,「情報源」ボックス内にある「元に戻す」をクリックします。「思い出」に保存されている情報(写真,音声ファイル,ストーリーなど)は「融合の確認」画面には表示されませんが,その情報は保存された記録とともに自動的に保存されます。
手順3:融合を終了して,変更を確認します。

どの情報を置き換えるかを選択し終えたら,画面の下部にある「続ける」をクリックします。このプロセスを完了する前に,「融合の理由」と書かれたボックスに入力するよう求められます。
簡単に「同一人物」などと入力したくなるかもしれませんが,少し時間を取ってより具体的な説明を入力してください。例えば,両方の記録の個人識別番号(ID)を入れると役に立つでしょう。
理由文の入力を終えたら,「融合の完了」をクリックします。
融合できない場合
ファミリーサーチが融合を許可しない理由が幾つかあります:
- 一方が生者,もう片方が死者の記録である。必要に応じて,生者の記録の情報を変更し,その人物が亡くなっていることを明示してから二つの記録を融合してください。
- その個人の性別が異なっている。
- 一人あるいは両方の個人はこれまでに融合されすぎている,または関係が多すぎる。
- その二人はすでに融合されている。
- 両方とも読み取り専用の個人(プロフィールを変更できない個人)との関係がある。
- 親をその子供と融合することはできません。
- 配偶者をその人自身の配偶者と融合することはできません。
融合しない場合

すべての記録を融合することはできませんし,融合すべきでもありません。例として,両親が同じで,生年月日の違う子供たちを融合する場合には注意が必要です。時に,家族が家名の存続を願い,名前の存続性を高めるために,複数の子供に同じ名前を付けることがおうおうにしてあったからです。
一部の地域では,同じ名前を持つ個人が複数同じ地域に住んでいて,同時期に生まれていることもよくあります。正確に一致しない日付と名前には細心の注意を払ってください。このような記録にはさらに調査が必要な場合があります。
一致している可能性のある記録を慎重に確認することが重要です。確信の持てない記録があれば,先に進む前にさらに調査を行ってください。
融合の解除方法
二つの記録を融合した後で,融合すべきでなかったことが判明しても,ほかに手立てがないわけではありません。融合は取り消すことができます。
これで融合の仕方を学んだので,自分の家系図にアクセスし,先祖のページをクリックしていき,重複している可能性のある記録を見つけましょう。