索引作成のコツをつかむ

新しいプロジェクトの難所をくぐり抜ける5つのステップ

1940という数字を覚えていますか。年号そのものではなく,1940年合衆国国勢調査コミュニティプロジェクトのことです。

1億3,200万件を超える記録の,高品質索引作成に携わりましたか。もちろん,わたしもその記録を検索しましたが,その作業の見事さに感動しています。

そのプロジェクトを始めた直後の大変さを覚えていますか。

覚えていない?そうですか。

ではもし, 婚姻状況の欄がバツ印で消され, “7”に置き換えられている場合,“”これをMと索引作成するにはどうすればよいでしょう。 あるいは,5歳未満の子供の1935年の「居住地」フィールドについては,どのようにして索引作成しますか。

そう,そのとおりです。あれだけすばらしい索引を作成するのにも,当然のことながら山あり谷ありだったのです。

どんな新しい索引作成プロジェクトでも同じです。移住および帰化コミュニティプロジェクトあるいはイタリアの先祖プロジェクトのケースを考えてみてください。索引作成作業が軌道に乗るまでに,約3か月は必要だということが分かりました。

上級者になる方法は一つではありません。自分に合った方法を見つけてください。以下はわたしのやり方です。

1. バッチをダウンロードする。

当たり前のことではありますが,新しいプロジェクトの最初のバッチは緊張することがあります。わたしの場合は,とにかくやってみることにしています。すべての指示が分からないこともあれば,象形文字が読めず四苦八苦するかもしれません。でも,まずは始めるようにしています。

2. フィールドのヘルプを読む。

(最初のバッチで)5件かそこらの記録を索引作成したら,フィールドからフィールドに移動するごとにフィールドのヘルプをじっくり読みます。見逃すことのできない重要なサンプル画像について触れましたっけ?あれば残らず読んで,あらゆるリンクをクリックします。

すでに幾つかの記録を索引作成しているので,予想に反する指示がないか注意して見ます。それらをメモしておいて,そのルールを守るよう気をつけます。また必要に応じて,すでに索引作成した情報に変更を加えることもあります。

フィールドのヘルプで解決できていない質問がないか確認します。あればそれらを書き出し,それからプロジェクトの指示を見ます。

3. プロジェクトの指示を読む。

(同じバッチで)さらに5件かそこらの記録を索引作成してから,「プロジェクトの情報」タブをクリックして,その情報すべてに目を通します。

さらにプロジェクトの更新情報のリンクもクリックして,掲載されたものに目を通します。そのプロジェクトの索引作成に関するスライドショーがあれば,必ずそれを見て学習することにしています。

読んで確認する間に,予想に反する指示はなかったか“もう一度自分に問いかけます。 必要に応じてメモを取り,すでに索引作成した情報に必要な変更を加えます。

解決していない疑問はないか,あればそれらを書き出して,支援を要請します。

4. 支援を要請する。

常に全問正解というわけにはいかないことを自認するのは容易ではありません。(こんな愚痴をこぼしたなんて,わたしの家族や友人にもらさないでくださいね。)幸いなことに,わたしにも助っ人があります。

グループ管理者やステーク索引作成ディレクター,それにファミリーサーチサポートに問い合わせたり,索引作成のFacebookページにメモを投稿することもできます。

答えが返ってくるまで時間が掛かることもあります。その間に,もう少しバッチをダウンロードして索引作成します。そして再び指示を(必要とあればさらにもう一回)見直します。ですが,そのバッチは提出しません。少なくとも答えが返ってくるまではそのままにしておき,そのバッチをもう一度見直し,必要な変更を加えます。

5. 索引作成を継続する。

プロジェクトの索引作成をすればするほど,感じがつかめてきます。ときどき,自分の確認作業結果をチェックすることもあります。確認者も時として100%正しいとはかぎりません。頼れる存在ではありますが,完全ではないのです。ですが少なくとも,“わたしはほんとうににきちんと指示を読んだだろうかと考えさせてくれます。もう一度見直しておく方がいいという気になります。”これが,新しいプロジェクト取り掛かるときのわたしのスタイルです。

コツがつかめれば,後は楽しくなります。索引作成中の文書に記録された人たちの出来事や,人生をかいま見て楽しむ余裕も生まれます。

作業全体を通じて言えることは,自分自身とボランティアとファミリーサーチサポートに忍耐していただきたいということです。わたしたちは一丸となって作業のコツをつかもうとしているのです。

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