「だれかカプキって名前の人を知らない？」 リンダ・ドチャーティーは9年間この質問を尋ね続けました。
この姓について知っている人がいるはずだとリンダは思いましたが，どうしても情報が得られません。 彼女は，突破口がなさそうな系図の壁にぶつかっていました。
リンダはとりあえず疑問を脇において，ほかの家系の探求を続けていきました。 しかし，謎だらけのこの姓に対する好奇心を失うことはありませんでした。
世界規模の索引作成行事への参加が呼びかけられ，24時間で5万人のオンラインボランティアで索引作成を行うという新記録を目標とすることが発表されました。リンダも，もちろんボランティアの一人になろうと考えていました。
7月20日，リンダはこの世界規模の索引作成行事に参加するに当たり，9年間温めてきた疑問をソーシャルメディアに投稿しました。「英国北部のカプキという名前を知りませんか？」 それから，最初のバッチをダウンロードして作業を始めました。
9年前に末日聖徒 イエス・キリスト教会の会員になって以来，リンダは自分の先祖との特別な結びつきを感じ，家族歴史が生活の一部になりました。 胸を張って熱心に家族歴史に取り組み，自分の経験をほかの人に堂々と伝えました。
世界規模の索引作成行事は成功のうちに終わり，リンダと同じように意欲的に取り組んだボランティアのおかげで目標の3割増しの結果を出しました。 リンダは，長い間抱いてきた質問の答えをこの期間中に得ることはありませんでしたが，この活動に参加し新記録を樹立できたことに感謝しました。 9年間の疑問はそのまま抱き続けることになりました。―そのわずか数時間後まで。 そのとき，信じられないようなすばらしい回答が来ていることに気づいたのです。
38年間会っていなかった昔の友人が彼女の質問に答え，さらにほかの情報までくれました。 情報のないこの名前と結びつきのある何人かの家族の名前を教えてくれたのです。 そのときの気持ちをリンダはこう表しています。「本当におどろき，圧倒されるような思いでした。感謝の気持ちでいっぱいでした。 その日，喜びの涙をたくさん流しました。 何年も探し続けていた先祖と，ようやくつながれたのです。」―O・ルポア
